前立腺
医学書やインターネット等によれば、
前立腺は男性だけにある臓器で、生殖器の1つである。
前立腺がなくても生きていく事はできるが、生殖活動のためにはなくてはならないものである。
前立腺はちょうど栗のような大きさと形をしており、重さは成人で15~17g、大きさは3cm程度の臓器で、前立腺の外側はしっかりとした被膜に包まれており、膜の内側には前立腺液を分泌する腺などが存在する。さらに、前立腺の内部は尿道の周囲にある内腺と、その周りにある外腺に分かれている。
前立腺の病気といえば
前立腺肥大症と
前立腺がんが最も知られているが、前立腺肥大症は内腺に発生し、前立腺がんは外腺に多く発生する。
前立腺とは、前立腺の上皮細胞と尿道の周囲の腺から分泌される糖 タンパクで、
前立腺にガンができると、このPSAの分泌量が増えるために、早期がん の発見のスクリーニング検査として必ず行なわれる。
具体的には
前立腺肥大症や前立腺がんは血液検査により、PSA(前立腺特異抗原)の値が4.0以下であれば、正常で問題はないが、
4.0以上であればガンの疑いあり。
特に、
年系列での値が3年連続で増加し、3年目が4.0以上の場合はガンの疑いありの診断が出て、ガン細胞有無を調べる前立腺生検を受診するよう、医師に勧められる。
早期発見・早期治療が健康の基である。
ちなみに、私の場合はPSA(前立腺特異抗原)の値が
1年目は2.8
2年目は3.2
昨年の3年目は4.5であった。
数値が4.0以上の場合は
立腺肥大症か
前立腺がんかのどちらかの疑いあり。
私の場合、立腺肥大症(肛門に手を入れて肥大しているかどうかを調べる触診(直腸診)で判断できる)ではなかったので、前立腺ガン?・・・かどうかという事で、現在、前立腺生検を受診中である。
このようなケースの場合、
35%がガン細胞ありで、
65%はガン細胞なしの比率との由、
その結果が今月の28日(火)午後2時にガンの有無が分かる。
できたら、後者のガン細胞なしの65%にと祈りたいが・・・。
これだけは神頼みである。
ガン細胞がなければ今まで通りの生活ができるが、
ガン細胞が見つかれば治療が始まる。
ガン細胞の詳細を調べるには下記の3通りがある。
①
CT~X線で体の内部を描きだし、治療前に転移や周辺の臓器へのガンの広がりを調べる
②
MRI~磁気を使用して、ガンのが前立腺のどこにあるのか、前立腺の外に出ていないかなどを調べる
③
骨シンチグラム~骨への転移がないかどうかは、アイソトープ用いて調べる
また、病期(進行のステージ)は下記の3期(T、N、M期)に分けられる。
①
T期(原発腫瘍/Primary Tumorの頭文字)~ガンが前立腺の中にとどまっているか、周辺の組織・臓器にまで及んでいるか
②
N期(所属リンパ節 regional lymph Nodesの頭文字)~前立腺の近くにあり、前立腺からのリンパ液が流れているリンパ節やその他のリンパ節へ転移しているか
③
M期(遠隔転移 distant Metastasisの頭文字)~離れた臓器への転移(遠隔転移)はないか
その治療法は
①
待機療法(
PSA監視療法)~PSA値を定期的に測定してガンを監視するだけにとどめる
②
手術治療(
前立腺全摘出術)~ガン細胞を完全に取り去り、治療する
③
放射線治療~体の外から放射線を当てる
外照射法と放射性物質を体の中に埋めこむ
内照射法(
小線源療法)がある
④
内分泌療法(
ホルモン療法)~男性ホルモンの分泌や作用を妨げる薬を投与する
⑤
抗ガン剤治療(
化学療法)~内分泌療法が利かない、または内分泌療法の効果がなくなったときに投与される
⑤
緩和療法