裂田の溝
裂田の溝(さくたのうなで)は、福岡県筑紫郡那珂川町にある灌漑用に作られた用水路である。「日本書紀」にも 記載があり、歴史的な景観を残しながら約1300年を経てもなお、現役の人工用水路(農業用水路) として使われている貴重な日本最古の古代水路で、疏水百選にも選ばれている。
かわせみ公園(裂田の溝スタート地点)に建っている東屋(休憩所)
↓ 裂田の溝散策路として作られている木道を歩く ↓
↓ 裂田神社北側を流れる裂田の溝(古代水路、運河) ↓
↓ 那珂川町の町鳥にもなっている「かわせみ」 ↓
↓ 裂田の溝に咲くキショウブ
名前の由来については、『日本書紀』の記述によるとこの溝を掘っている時迩驚岡(とどろきのおか。現在の那珂川町安徳台)の辺りで大きな岩に突き当たり工事が一時中断した。そこで神功皇后が武内宿禰に命じて天神地祇を祀り祈りを捧げたところ雷が落ちて岩が裂けたため再び工事を行うことができた、との事から「裂田の溝」と呼ばれるようになったという。現在その場所には裂田神社という神社が祀られており、落雷によって裂けたという岩も現存する。